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ディファイアント オーバーホール その2
前回の続きです。
ディファイアントオーバーホール編
ファイヤーバックを取り付け終わり、いざダンパーを組んで見たら隙間が空いていました…
赤で囲んでる所の白い部分が隙間です。上側がファイヤーバックとの合わせ目、下側がダンパー(バッフル)を閉じた状態での隙間です。
さあどうしようか…ファイヤーサイドに在庫を確認すると国内在庫がラスト3個との事。高額部品ということもあり、お客さんと相談し、ダンパーアッセンブリーは取ることにしました。
この薪ストーブを長く使いたいとの事なので、今回は応急処置にて対応し、数年後にダンパーを交換することで話はまとまりました。
ダンパーの歪みは少しでも、弱いところに負荷がかかりいずれ補修出来ないほど歪んでいくのがダンパー回りの宿命です。それはお客さんに説明した上で今回の応急処置としました。手間をかけて補修する以上、極力長く持つようにするのが腕の見せどころ。
ファイヤーバックとの隙間はファイバーロープをバラしてガスケットボンドを使用して少しずつ詰めていき隙間を埋めました。
ダンパーの隙間は、ファイバーロープを一回り大きくする選択も考えましたが、稼働部の上に貼って横の隙間もないことを確認して対応しました。
写真だとわかりづらいですね。
続いてトップのガスケットを装着
その後トップを装着してボルト締めします。
そのあとはフルーカラー(煙突の付け根)にファイバーロープを取り付けます。
全てのファイバーロープの付け直しに言える事ですが、古い物を綺麗に剥がしただけでは接着が甘いので、当店では独自の一手間を加えてからガスケットセメントを添付し、接着しています。
全て組み上がり、ストーブ全体を磨き上げました。
今回は大掛かりな修理となりましたが、これで安心して薪ストーブを焚いていただけます。