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STIHL MS170 について
今回もチェンソーの話です
以前の記事で初心者におすすめのチェンソー第2位としてSTIHL MS170を紹介しました。
前回の記事はコチラ https://r.goope.jp/lumberjack-stove/diary/96884
今回はMS170を深掘りしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
おすすめ理由としてはまず第一にそのコスパ。
値上がりしたとは言え、現在でも3万円を切るその価格は同価格帯のホームセンターチェンソーでは太刀打ち出来ない耐久性と性能を持っています。(ワタクシが買った当時で2万円を切る位でした)
他社同価格帯の「ソーチェーン」がほとんどの機種で25APを採用しているのに対し、MS170はSTIHLオリジナルの1.1mm幅の細いソーチェーンが採用されており、この影響もあってカットスピードが他より早いです。(他社同価格帯、同排気量帯)
そしてこれから説明する内容がおすすめの1位にならなかった理由になります。
それは
「振動が大きいから」です。
おすすめなのは「コスパが良い」という理由でしたが、そのため設計が古く、防振材はゴムが採用されています。
プロ機や設計の新しいものはスプリング防振になっています。
ここ秋田県鹿角市での薪ストーブユーザーが消費する薪の量は年間8㎥と言われています。
その全量をMS170で作るとなるとワタクシのように振動障害になる可能性があると思います😅(ひどい時は上着のファスナーも上げられない程ひじが痛みました😭)
中には太い広葉樹もあるでしょう。
直径40〜60cmの物なら玉切できないことはないのですが、切るのにかなり時間がかかる上、切ってる時間分その振動に晒されることになります。
樋口金物機工さんのYouTubeでそこら辺はかなり詳しく、分かりやすくお話されていますので是非みて頂ければと思います。
年間8㎥程度の薪を作るならば、私は絶対にスプリング防振のプロ機をおすすめします‼️
振動の問題以外にも、仕事時間も圧倒的に早いです‼️伐倒も安全にできます。
話が逸れましたので戻します。
逆に少ししか薪を作らない方や、玉切りもそんなにしない方、太い原木を切らない方はMS170がベターな選択肢かと思います。
何度も言いますが同価格帯、同排気量帯の機種ではこのMS170には敵わないと私は思います。
また、STIHLには MS170C–Eという機種があります。
これはスターターロープが引きやすいモデルで、力の無い方はコチラでも良いかと思います。少し重くなりますが😇
あとMS180というMS170をボアアップ(排気量アップ)したモデルもあり、これの派生モデルとしてMS180C–BEというのがありますが、これのウリはクイックテンショナーと言ってソーチェーンの調整が工具要らずで出来るという物。
このシステムは賛否両論あると思いますが、私には非常に使いづらい機能でした。
ガイドバーは給油4回に1回は裏組みして使う(同じ所だけガイドバーが減るのを防ぐ為)のですが、その時にクイックテンショナー機は時間が掛かって面倒なんです。(個人的な意見です)
給油4回があっという間でない人には良いかもしれません…
MS170は余計な機能が無いためその点は大丈夫です笑
ただ1点。
MS170の一番使いづらい所は、ソーチェーンの張り調整がガイドバーの根本にあるところでした。(もしかすれば現行のMS170はサイド調整になってるかも)
私のMS170はMS180の純正品を流用してサイド調整にカスタムして使っていました。
カスタムすると愛着が増します😁※カスタムは自己責任にて
このように、チェンソー選びは「どう使うか」がポイントです。
最初の1台はコスパの良いMS170にして、方向性が決まってからプロ機に行っても良いと思います。
少しでも迷われている方の参考になれば幸いです。