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最初の一本に選びたい斧
今回は「オノ」のお話し
薪ストーブユーザーのほとんどが所有していると思われる斧。
沢山種類があり、購入する時は迷いますよね。
今回はそんな方に向けてワタクシのイチオシのオノをご紹介したいと思います。
結論から言うとグレンスフォシュの「大型薪割り」 品番442 です。
薪割りのプロであるワタクシは色々な斧を使いました。
初めの頃は祖父が愛用していた和斧を使用していましたが、年代物のため、数回使用すると柄が折れてしまい、購入することに。
ネットで調べるとブログが出てきてヘルコのスプリッティングアックスを絶賛している内容で、そんなに良いならと言うことでワタクシの最初の1本はヘルコをチョイスしました。
確かに和斧に比べ本当に割れやすい。刺さっても抜けやすい。
とても良いオノだと自分でも感じました。
写真はコチラ
その後も満足してしばらく使っていました。
そして、焚き付け用の斧も欲しくなり、グレンスフォシュの「ワイルドライフ」を購入。
写真は使い込みすぎてグレンスフォシュの文字の色が消えてますがちゃんとワイルドライフです笑
これが素晴らしい手斧で、スパスパ割れてグレンスフォシュってスゴイと思うようになるきっかけの斧でした。
その後、当然普通の斧も気になり、そこでグレンスフォシュの「大型薪割り」442 の購入に至りました。
ヘルコと比べながらしばらくの間使用していましたが、次第にグレンスフォシュの「大型薪割り」だけしか使わなくなって行きました。
薪を作る量がかなり多かったので、軽くて短いグレンスフォシュを選ぶようになっていったんですね。
薪が割れやすいのも、忖度せずに言うとグレンスフォシュです。(怒られるかなー😅)
軽い、短い、よく割れる、三拍子揃っています。
柄が短いため狙いがつけやすいし、軽いので疲れにくい。
これがグレンスフォシュをおすすめする最大の理由です。
あとは柄の上部にプロテクターカバーがついていて、初心者にありがちなミスヒットにより、柄を痛めると言うこともかなり軽減出来ると思います。
とにかく食い込みも良いため、ケヤキやリンゴなどの割れにくい樹種にも対応できます。
独自のヘッドの形状により、節があってもほとんどは割れてしまう素晴らしい斧です。
アフターパーツで替え柄も出ていますので一生物として使用して頂けると思います。
唯一のデメリットである値段も、長期に渡り使用できる事を考えれば安い斧を何本も買うより安いですよね。
よく割れるので他の斧を使うより仕事も早く終わると思います。
以上、プロが選ぶイチオシの斧でした。
LUMBERJACKの展示場で試し割りも出来ますし、その場で買う事も出来ますので是非お願いします😆
オノのメンテナンス(刃研ぎ、柄交換、ヘッドのガタつき修理)やチェンソーの目立ても賜りますのでお気軽にお問い合わせください😁
チェンソーについて(STIHL MS261C-M)と初心者におすすめのチェンソー
今回はチェンソーのお話を
薪作りにおいて欠かせないチェンソー。
私は職業柄チェンソーは数種類所有しています。
STIHLはMS261C-M、MS151、MS230、MS500i、MS170、ハスクバーナは550XPG markⅡ、マキタの18Vのバッテリーの計7機。
コレらを状況によって使い分けます。
STIHLのチェンソーが多いですね。
故障が少なくて、メンテナンスがしやすいと思って使っています。
上の写真のチェンソーは2016年に買って今でもメイン機として愛用しています。
この文章を書いていてもう8年経つのかと思い返している次第です笑
STIHLのMS261C-M というモデルで、排気量50ccのプロ機になります。
故障は一回も無く、消耗品を取り替えた位です。めっちゃ優秀なチェンソーですよね😊
プロ機とカジュアル機の違いは沢山あると思いますが、簡単に言うと軽くてパワーがあり、かつ耐久性に優れています。
その他にも振動(三軸合成値)が少なかったり、見た目がカッコ良かったりします笑
デメリットがあるとすれば値段ですね😇8年前の当時より現在は5万円程値上がりしているようです😭
私の261はガイドバーを社外(スギハラ)に交換し、バーの厚みを純正1.6m→1.3mに細くして、長さも純正45cm→40cmと短くしてさらにピッチを.325→3/8に変更しスピードカット仕様にしています。
ソーチェーンのピッチを変えることで、チェーンスピードが変わります。スピードだけに重点を置けば.325より3/8ピッチの方が早いんです。ただし、スピードが上がる分トルクが弱くなりますのでそこら辺は好みですね。堅い紅葉樹が多い場合はトルクが高い.325ピッチの方が早く切れる場面もあるわけで。目立てにもよるかもですね。
チェンソーの面白い所はそこら辺を自分好みにカスタムできるという所‼️
何本も玉切り(原木を薪の長さに切ること)をするため、理屈を理解してカスタムすれば1本では切る時間にして数秒の差が、何百本もこなせばかなりの差になるわけです。
あとはスパースプロケットからリムスプロケットに変更しています。
マニアックな話になっていくのでここら辺にして次は初めての人におすすめの機種を3機紹介します。
おすすめ1位
STIHL MS241C-M 排気量42.6cc 質量 4.5kg パワーウエイトレシオ 2 プロ機
理由:軽くてパワーがあり、伐倒にも使える。
デメリット:値段
おすすめ2位
STIHL MS170 排気量30.1cc 質量4kg パワーウエイトレシオ 3.1 カジュアル機
理由:値段が安い、安い割に使える(2024年2月現在で、定価で27500円)
デメリット:振動が多い、カットスピード遅い
おすすめ3位
STIHL MS261C-M 排気量50.2cc 質量4.9kg パワーウエイトレシオ 1.6 プロ機
理由:バランスが良い(軽さとパワー)、耐久性が良い
デメリット:値段
3機種挙げて全てSTIHLでしたが、回し者ではございません笑
MS241を一押しするのは軽くて早いからです。伐倒もこなせます。これからチェンソーを初めて買うよって方はぜひご検討を。
そうは言っても予算が…と言う方はMS170が良いと思います。241より10万くらい安いし、ホームセンターのチェンソーと価格帯が同じ程度で、耐久性、カットスピード、見た目のどれをとっても優れていると思います。後で違うチェンソーに買い換えるにしてもサブ機として活躍するでしょう。
予算も取れる人は261がやはり良いと思います。241との重量差は0.4kg。カットスピードが早いです。現場にチェンソーを一つだけ持っていくなら私は50ccを持っていきます。
おすすめの所に載せたパワーウエイトレシオとは
全体における、単位重量あたりの出力動力。主に加速能力の指標として用いられる。普通日本では単位出力動力当たりの重量を指し、値が小さいほど加速能力が高いことを示す。出力重量比。
とGoogle先生が言っております。
つまり数値が低いほど重量あたりのパワーがありまっせと言うことですね。
MS261はその点優れているのが数値でもお分かり頂けると思います。
画像上のハスク550XPは個人的に見た目がイチバンカッコいいと思ってます😆カットスピードもSTIHL MS261より早いです。
そして画像中央と下がMS500i。コレは別格にスゴイチェンソーです😆
この辺の比較はいずれまた書きたいと思います😁
マニアックな話になると思いますが笑
展示場を作る その2
今回は展示実演機のアンコールの設置とホーローの特性についてのお話です。
ネスターマーティンは天井抜きの真っ直ぐ煙突仕様でしたが、お客様によってはどうしても壁抜きでなければいけないケースもある為もう1機の実演機の方は壁抜き煙突仕様としました。
外部の煙突設置中の一枚
外部の煙突の下にあるステーで固定します。
展示場はコンクリート造のためそのまま施工出来ましたが、木造住宅で壁抜を行う場合は、煙突の重さを受けれる位ガッチリした下地補強が必要になります。
外壁も自分達で塗ったのでムラムラですね😅
写真ではわかりづらいですが、軒よりも60cm以上の高さで煙突を出しています。※建築基準法で定められています。
炉壁はダッチウエストのアクセサリーカタログに載っているハースクラシックシリーズ
カラーはベニスⅡです。
壁から2.5cm離して設置。
アンコールのホーローレッド、非常にカッコいいです✨
エレガント‼️
炉台、炉壁との相性も良いですよね☺️
慣らし焚きを行っていきます。
薪ストーブにおける慣らしはストーブを熱に慣れさせ、徐々に伸縮できるように整えるためのものです。
新しいストーブを一気に高温で使用すると鋳鉄部分に割れや破損が生じる恐れがあります。
ゆっくりと湿気を蒸発させることがストーブを長く使う上で大変重要な工程です。
天板の煙突付近が少しづつ色が変わってきました。
ホーロー塗装は高温になってくると色が濃くなる特徴があります。
本体の色に変化が出てきて、クッキングトップも焼けてきました。
この工程を全部で3日、3回に分けて行ったら慣らし焚きは完了です。
展示場を作る その1
初めてのブログです。
インスタでは書ききれない所をこちらでは発信しようと思ってます。
初回は展示場を作る前の状態や薪ストーブの設置模様を載せたいと思います。
Before
展示場にする前は薪をストックする倉庫でした笑
それがこうなり
OSBボードを貼りました。 かなり白っぽかったのでキシラデコールのピニーで色を塗りました。
壁抜き煙突の穴あけもコンクリートなので大変でした😇
塗装自体はそんなに面倒ではないのですが、養生作業がかなり大変でした😅
結構違うでしょ❓
それも行いつつ屋根貫通、フラッシング設置に向けて煙道を作ります。
雪に押されてもビクともしないように頑丈に作ります。
そして建築基準法、消防法に則り不燃材で煙道の内側を仕上げます。
煙突を固定するステーを水平を見ながら取り付けます。
カバーをつけて
特殊な素材のセラミックスーパーウールを敷き詰め結露対策をします。
トップをつけて上は完成。展示場の煙突の長さは4.5mです。最低4m以上なければドラフト(上昇気流)が弱いです。
雪国では煙突が曲がるので直立ち上げはしない方がいいです。フラッシングにして雪割りをつけるのがベターだとLUMBERJACKでは考えます。
本体と接続して完了!
薪ストーブはネスターマーティンのS43 B–TOPです。
非常に暖かい上に炎もとても綺麗なストーブです。
慣らし焚きまで行います。
弊社の白樺薪を使って行いました。
長くなるので今回はここまでで。
次回はもう1台の展示実演機、アンコールの設置を紹介したいと思います。